自由奔放で気まぐれな魔女。
突飛な思考回路を持ち、何をしでかすか分からない彼女に、ただひとりの使い魔は相当手を焼いているいるようだ。
リグレとふたりで魔界のあらゆる場所を放浪し、魔道具の作成等で金銭をまかなっている。
時には自身の目的のために魔界の環境をも破壊・再生させるが、
詰めが甘く、失敗が降りかかることもたまにある。
料理の腕はどうしても壊滅的で、何をしてもポイズンクッキングになってしまう…
「あとでまた戻せるんだから一回燃やしたっていいじゃない…ブツブツ…」
「他に使い魔は作らないのかって?私はお前としか契らないよ」
アイリスにむりやり使い魔にされた吸血鬼。
しかし、今ではなんだかんだで主の世話を焼くことをやめられない。
吸血鬼の魔力源は主に血液に含まれる魔力であるが、
彼には自身の主食と関係の無い料理を作る腕とこだわりがあるようだ。
特にお菓子作りが得意で、主が大好物のブラッドピーチパイは絶品。
基本的に血液パック以外の血をあまり飲みたがらない。
「お嬢、また森を燃やしてなんとかしようとするなよ、絶対だぞ」
「どれだけ差し出されたってアンタの血は飲まないって言ってるだろ、いい加減諦めろ」